MD Cooperation 筋ジストロフィー診療における職種・施設間の連携
国立病院機構あきた病院
掲載誌
MD Frontier
Vol.4 No.1 37-39,
2024
著者名
小林 道雄
記事体裁
抄録
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連載
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施設紹介
疾患領域
神経疾患
診療科目
神経内科
媒体
MD Frontier
当院や秋田県の筋ジストロフィー医療の現状や課題をまとめてみる.他の地域の読者に何かしら参考になることがあれば幸いである.
国立病院機構あきた病院は秋田市から車で30分程度の場所にある334床の病院である.
昭和52年に結成された日本筋ジストロフィー協会秋田県支部の方々が誘致にご尽力された結果,昭和56年5月に40床の筋ジストロフィー成人病棟が開棟となった¹⁾.平成15年12月の病院統廃合を機に,待機患者に悩まされていた協会の増床要望があって80床に増床された²⁾.現在は疾患ごとに厳密に病棟を分けておらず,筋ジストロフィー病棟に筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病患者が入院したり,幼少期発症で精神発達遅滞のある筋ジストロフィー患者が重症心身障がい者病棟に入院したりと状況に合わせて運用されている.常時60~70名程度の筋ジストロフィー患者が長期入院している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。