ドライアイベストリサーチアワード受賞論文解説
ドライアイベストリサーチアワード受賞者決定
掲載誌
Frontiers in Dry Eye
Vol.18 No.1 32-33,
2023
著者名
渡辺 仁
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Dry Eye
ドライアイリサーチアワードも,今回で18回目である。本邦のドライアイ研究の発展のため発足したリサーチアワードもこれまで多くの優れた研究,研究者を生み出してきた。今回も3名の受賞者があったが,そのなかでベストリサーチアワードに選ばれたのは,慶應義塾大学の佐藤真理先生である。今回の受賞論文は,臨床上の難治疾患である慢性移植片対宿主病(GVHD)に対する新たな治療法にもつながる重要な研究である。
慶應義塾大学眼科では,これまでも長年GVHDの眼合併症に対し,多くの臨床経験からさまざまな治療法や病態生理に対する報告があり,そこから出てきた問題点に関し,基礎的研究を行うことで,GVHDに関する研究を大きく発展させてきた。この長年の研究を引っぱってきた小川葉子先生,坪田一男先生には頭が下がる思いがあるが,本論文もその伝統を引き継ぐ,そしてそのなかでもきらりと光る研究である。では,さっそくその研究をみてみよう。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。