ドライアイリサーチアワード受賞論文解説
眼瞼痙攣に伴うドライアイの特徴とボツリヌス治療による変化
掲載誌
Frontiers in Dry Eye
Vol.17 No.2 33-34,
2022
著者名
細谷 友雅
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Dry Eye
Key Words
眼瞼痙攣,ボツリヌス治療,Dry Eye-Related Quality-of-Life Score(DEQS),breakup pattern,水濡れ性低下型ドライアイ
眼瞼痙攣は,眼輪筋の間欠性または持続性の不随意な過度の収縮により開瞼困難をきたす疾患で,眼部局所ジストニアの一つである¹⁾ ²⁾。眼瞼痙攣とドライアイには密接な関連があり,『2006年ドライアイ診断基準』では眼瞼痙攣患者の25%がドライアイと確定され,39%がドライアイ疑いと判定されている³⁾。また,ドライアイと診断された後,ドライアイ治療に抵抗する患者の57%が眼瞼痙攣であったとの報告もある⁴⁾。本研究の目的は,眼瞼痙攣患者における自覚症状と涙液異常の特徴を明らかにし,ドライアイとの鑑別に有用な項目を検討することである。また,ボツリヌス治療前後の変化についても検討を行った。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。