坪田一男先生がドライアイの概念を日本に持ち込んで約30年になります。ご自身がドライアイであることを表明されていますが，30年前と比べ自覚症状は数段改善しているようです。ドライアイの概念は変遷しながらも，2019年に『ドライアイ診療ガイドライン』が作成され，そのガイドラインの推奨に沿った治療を提供することで，患者さんにとって幸せな時代になってきているのではないでしょうか。「私のドライアイ診療」ということで，当院の治療について述べたいと考えます。