ドライアイリサーチアワードも，今回で17回目である。わが国のドライアイ研究の発展のため発足したリサーチアワードもこれまで多くの優れた研究，研究者を生み出した。対象をわが国での研究で英文雑誌掲載論文としたこともあり，受賞論文も世界の眼科のリーディング雑誌の掲載論文が多くを占めるようになった。また，受賞者も当初は日本人だけだったが，日本への海外留学生が受賞するなど，そうした意味での国際性も高まっている。これまでの日本のドライアイ研究の先進性がこうした留学生の訪日にも繋がっていることをみると，こうした好循環は非常に頼もしい。そうしたなか，2021年の受賞者はこの方も中国から慶應義塾大学へ留学されていたジン カイ先生である。