Summing up
緑内障の薬物治療
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
Vol.0 No.67 21-26,
2024
著者名
北岡 康史
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
緑内障は視神経軸索変性と網膜神経節細胞の減少によりそれらに一致した視野異常を示す疾患であり,視野狭窄の進行を止める,もしくは遅くする治療が行われている.その手段として眼圧下降が最も重要である.緑内障手術はすべて眼圧下降を目的としたものであり,視野狭窄の進行を直接抑制できる手術は存在しない.一方,緑内障薬物治療の多くは眼圧下降効果を目的としているが,眼圧下降以外に視野狭窄の進行を抑制できる効果が期待できるものも存在する.現在,本邦で使用可能な薬物治療は点眼薬,特に配合点眼薬を含め多岐にわたっており,本誌第65号 Glaucoma Expert Discussion「配合点眼薬の使い方」でエキスパートの先生のご意見を参考にしていただきたい.ここでは,緑内障の薬物治療のなかでも国内外で臨床試験までたどり着いたものを最近の文献から抽出して紹介したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。