本来，第32回日本緑内障学会は2021年3月末に第9回World Glaucoma Congress（WGC）との合同同時開催で行う予定でしたが，新型コロナウイルス感染症（COVID-19）拡大の影響により，国際学会であるWGCについてはWebで行われ，本学会はCOVID-19の感染状況，ワクチン接種状況などを鑑み，本来予定された開催地である京都にて，対面開催後に一斉オンデマンド配信することと一旦決めました．しかし，デルタ株による感染急拡大のため，急遽8月になって全会場5列同時ライブ配信も行うことにいたしました．開催自体についても緊急事態宣言下であり，また医療体勢も逼迫し，眼科医もコロナ対応にあたっているなかで本当に実施してよいものかと悩みましたが，開催にあたっては皆様に後押ししていただき，国立京都国際会館ならびに京都府，また学会運営事務局の日本コンベンションサービス様にも感染拡大防止策を十分に行使のうえ，柔軟にご対応いただきました．あらためてお礼申し上げます．器械展示におきましては，日本眼科医療機器協会様ならびにご参画いただいた企業様のご尽力のもと，ご参加の皆様全員にワクチンとPCR検査を実施のうえ，運営していただきました．共催セミナーにも多くの企業様に企画運営から配信までご協力いただきました．現地参加の皆様にも感染拡大防止にご協力いただき，何事もなく無事に現地開催も終了し，安堵した次第です．