排尿障害は臨床のあらゆる科に関係し,その病態と治療方法は多岐にわたる。本誌は QOL を尊重する医学,医療を学ぶ上で必須の項目として,各科の臨床医を主な対象に,実地に役立つよう分かりやすい編集。
Office Urologistsへのアンケート
「女性下部尿路症状患者をどう診察するか?」/髙橋 悟
■特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン第2版を読み解く
◎特集に寄せて/髙橋 悟
〇ガイドライン改訂の要点と診療アルゴリズムの解説/吉澤 剛 ほか
〇Clinical Questions(重要なCQ)/朝倉博孝 ほか
〇定義・疫学・QOL-FLUTSの疫学と生活の質への影響/後藤百万
〇病態と診断~特に女性ホルモンの欠乏と心因性ストレスに注目して~/横山 修
〇行動療法,神経変調療法―女性下部尿路症状治療の第一選択/山西友典 ほか
〇薬物療法~過活動膀胱と低活動膀胱の薬物療法についての最近の話題/吉田正貴 ほか
〇手術療法―腹圧性尿失禁に対する外科治療/巴 ひかる
■連載
○Cutting Edge
論文解説― Tadalafil improves nocturia and nocturia-related QoL in patients with benig prostatic hyperplasia(KYU-PRO Study)/高橋良輔
〇国際学会からの報告
第8回(2020年度)国際神経泌尿器科学会(INUS)in イスタンブール フォト・エッセイ/榊原隆次
○学会賞 受賞演題・論文解説
〈第33回 日本老年泌尿器科学会賞〉医師部門
・脳梗塞患者の下部尿路症状とADLの変化,それに関連する因子の検討~排尿自立指導料を算定した症例を用いた検討~/曲 友弘
・高齢下部尿路症状患者に対する睡眠衛生指導の夜間頻尿軽減効果/永江浩史
・脊髄障害に起因する難治性排便障害に対するペリスティーン®を用いた経肛門的洗腸療法の長期使用成績/古田 昭